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HYROXのペナルティ一覧|ステーション別にわかりやすく解説【2026/27ルールブック】

HYROXでは、決められた動きができていなかったりコースを間違えたりすると、ペナルティでタイムが加算されたり、最悪の場合は失格になったりします。せっかく練習してきたのに、ルールを知らずにタイムを落とすのはもったいないです。この記事では、HYROX公式ルールブック(2026/27シーズン・英語版)をもとに、ペナルティのしくみと、ステーションごとに何がダメなのかを、初めての人にもわかるように整理しました。
まず押さえたい3つのこと
- ステーション1〜7は1回目は警告、2回目から1回につき15秒がタイムに加算される
- ステーション8のウォールボールだけは警告なし。基準を満たさない1回はノーレップ(数えてもらえない)
- ステーションやランを丸ごと抜かす、途中でやめる、といった「やり切っていない」ミスは失格
ペナルティのしくみ
時間ペナルティはゴール後のタイムに加算される
時間のペナルティは、レース中にどこかで止まって消化するのではなく、最終タイムに足されます。チップの読み取りで自動的に見つかるもの(Roxzoneの出入口の間違い、スレッドの本数不足など)と、ジャッジがその場で判定するもの(動きの基準など)があります。
ステーション1〜7は「1回警告→2回目から15秒」
スキーエルゴからサンドバッグランジまでの7種目は、動きの基準を守れていないと、1つのステーションにつき1回だけ正式な警告が出ます。2回目からは、違反の種類に関係なく1回ごとに15秒が加算され、それ以上の警告はありません。
ウォールボールは警告なしのノーレップ
ウォールボールだけはルールブックに「警告は出さない。レップかノーレップかのどちらか」と書かれています。基準を満たさなかった1回は数えてもらえないので、その分を余計に投げることになります。
失格(DQ)になるケース
失格を決められるのはレースディレクターだけです。ルールブックでは、ステーションを丸ごと抜かす、ステーションを最後までやり切らない、1kmのランを1本抜かす、といった場合は失格としています。失格になると、そのレースの記録とランキングは残りません。
ランとRoxzoneのペナルティ
| やってしまいがちなこと | ペナルティ |
|---|---|
| ランの周回が足りない | 1周足りないごとに加算。4周コースは3分、3周コースは5分、2周コースは7分(1周コースは失格) |
| 1kmのランを1本まるごと抜かす | 失格 |
| RoxzoneのOUTアーチから入る/INアーチから出る | 1回につき2分 |
| ステーションのINアーチから出る | 1回につき2分 |
| ステーションの順番を間違える | 1回目は3分、2つ以上で失格 |
| ウェーブのスタート後もスタートトンネルに残る | 1分 |
周回は自分で数えます。ルールブックでは周回数を数えるのは選手自身の責任とされていて、多く走ってもタイムは補正されません。腕時計のラップ機能を使うなど、自分なりの数え方を決めておくと安心です。
抜かしたステーションは、ウォールボールに入る前ならやり直せます(順番違いの3分は加算)。1km 4分より速いペースで走る人はファストレーンを使う決まりもあります。
ステーション別のペナルティ
ステーション1〜7で「1回目警告→15秒」と書いているものは、上で説明した共通のルールです。
1. SkiErg(スキーエルゴ)1,000m
- 両足は常に台の上。ジャンプしてもいいが、着地は台の上。かかとなどが床に触れると違反(1回目警告→15秒)
- 1,000mに届く前に離れると失格。終わったら台の上で手を挙げて、ジャッジの確認を受けてから離れる
- 抵抗(ダンパー)は6に設定されていて、自分で何度変えてもOK
2. Sled Push(スレッドプッシュ)50m
- スタートはソリも自分も白線の後ろから
- ソリ全体が12.5mのラインを越えてから折り返す
- 決められたレーンを使い、隣のレーンを邪魔しない(いずれも1回目警告→15秒)
- 4本に足りないと失格(チップで自動的にわかる)
3. Sled Pull(スレッドプル)50m
- 座ったり膝をついたりして引くのは禁止。立ったまま引く
- ロープを持っている間、ボックスの前後の線を踏まない
- ソリが12.5mの白線を完全に越えてから折り返す(いずれも1回目警告→15秒)
- 引いたロープは後ろにはみ出してもいいが、隣のレーンの邪魔はダメ
- 4本に足りないと失格
4. Burpee Broad Jumps(バーピーブロードジャンプ)80m
ジャッジの指摘が多い種目です。1回目は警告、2回目から1回につき15秒です。
- 胸(乳首のライン)を毎回しっかり床につける
- 手はつま先から30cm以内に置く。置いた手を前にずらさない
- ジャンプは両足同時に踏み切って着地(左右の差は5cmまで)
- 余計なステップや、すり足で前に進むのはダメ
- 立ち上がるときに、足が指先より前に出ない
- 起き上がるときに膝をつくのはOK
- ゴールラインの上に足が着地したら、もう1回やる
ルールブックには「基準を満たしていることをジャッジにわかるように動くのは選手の責任」と書かれています。迷うような動きは避けて、はっきり胸をつけるのが安全です。
5. Rowing(ローイング)1,000m
- 1,000mが終わってジャッジが確認するまで、立ったり降りたりしない(1回目警告→15秒)
- 途中でハンドルを戻して休むのはOK
- 1,000mに届く前に離れると失格
- 抵抗は6、フットプレートは4に設定されていて、変えてもOK
6. Farmers Carry(ファーマーズキャリー)200m
- 進むときはケトルベルを2つとも持つ。腕は体の横で伸ばしたまま
- 途中で下ろして休むのはOK。ただし置くときにケトルベルを前に進めない
- 終わったらケトルベルを決められた場所に立てて戻す(できていないと30秒)
- 周回が足りないと失格
- 違う重さを使ったら、正しい重さで全部やり直し(やらなければ失格)
7. Sandbag Lunges(サンドバッグランジ)100m
- 後ろの膝を毎回床にしっかりつける
- 毎回、膝と股関節を伸ばして立ち上がる
- 左右の膝を交互に。ランジの間にステップやすり足はダメ
- 折り返しとゴールでは、前の足でラインを完全に越える(ここまで1回目警告→15秒)
- サンドバッグは両肩で支え続ける。床や柵、足の上に置いて重さを抜くと1回につき15秒
- 違う重さを使ったら全部やり直し(やらなければ失格)
8. Wall Balls(ウォールボール)100回
ここだけは警告がなく、基準を満たさない1回がそのままノーレップになります。
- しゃがんだとき、股関節が膝より下まで下がる
- ボールが自分の部門の的にきちんと当たる
- 立った状態でボールを両手で持ってスタート。床から拾ってそのまま投げるのはダメ
- 床でバウンドしたボールを取ってそのまま次を投げるのはダメ(立ち直してから再開)
- 100回に届く前にやめると失格。正しい重さのボールを選ぶのも選手の責任
ウォールボールのときだけ靴を脱いでいいですが、脱いだ靴はゴールまで持っていきます。
道具・マナーのペナルティ
| やってはいけないこと | ペナルティ |
|---|---|
| エイド以外から飲み物・補給を受け取る | 1回につき2分 |
| 紙コップやジェルの袋を床に捨てる | 1回につき2分 |
| エイドの水を頭や体にかける | 1回につき2分 |
| 自分のチョークを使う、決められた場所以外でチョークを使う、持ち出す | 2分 |
| 床に唾を吐く、鼻をかむ | 2分または失格(レースディレクターの判断) |
| スポーツマンらしくない行為 | 2分または失格 |
| 許可なく決められた時間以外にスタートする | 失格 |
| タイミングチップを着けずに走る | 出走扱いなし(DNS) |
チョークは会場が用意したものを、スレッドプルとファーマーズキャリーでだけ使えます。イヤホン・ヘッドホン、携帯電話、カメラ、スマートグラス、耳栓も持ち込み禁止です。持ち込めるものはHYROX初心者が最初に揃えるもので紹介しています。
ダブルス・リレーで追加されるルール
ダブルス
- 1kmは2人一緒に走る。片方が先に行くと1分
- 一緒に走らなかったペナルティが3回を超えると、記録が残らない(競技対象外)
- ステーションは2人そろってから始めて、2人一緒に出る
- ケトルベルやサンドバッグの受け渡しは横か後ろ向きで。前に向かって渡すのはダメ
- ウォールボールで、相方が投げたボールをキャッチしてそのまま交代するのはダメ
リレー
- 4人そろわないとスタートできない
- 1人が2本続けて担当するときも、ステーションのあとは毎回トランジションゾーンを通る(通らないとペナルティ)
日本語版ルールブックを見るときの注意
HYROX Japanのサイトにある日本語版のルールブックは2025/26シーズンのもので、2026年10月時点ではルールブックのページから2026/27シーズンの英語版にリンクされています。2026/27シーズンでは、一部のペナルティが重くなっています。
| 内容 | 2025/26(日本語版) | 2026/27(英語版) |
|---|---|---|
| スキーエルゴ・ローイングを1,000m前にやめる | 不足距離によって10秒〜失格 | 失格 |
| スレッドの本数が足りない | 1本につき3分 | 失格 |
| ファーマーズキャリーの周回が足りない | 1周につき3分 | 失格 |
| ウォールボールの回数が足りない | 1回につき15秒 | 失格 |
大会のルールは変わることがあるので、出場する前に最新のルールブックを確認してください。
まとめ
HYROXのペナルティは、ステーション1〜7が「1回警告→2回目から15秒」、ウォールボールが「ノーレップ」、やり切っていないミスが「失格」と覚えておくとわかりやすいです。特にバーピーブロードジャンプとランジは指摘されやすいので、練習のときから本番の基準で動いておきましょう。周回の数え間違いも大きなロスになるので、自分なりの数え方を決めておくのがおすすめです。
レース全体の流れはHYROXとは?で解説しています。
参考にした情報(2026年10月6日確認):HYROX公式ルールブック(シングル 2026/27)/同(ダブルス 2026/27)/同(リレー 2026/27)/HYROX 日本語版ルールブック(シングル 2025/26)



